
Ⅰ.農業を取り巻く市場環境
1.最近の農業の市場環境(概略)
2.農業政策(概要)
Ⅱ.農業ビジネス理解の為の3つの概念図
1.収益概念モデル
2.経営体のポジション確認(農業バージョン)
3.農業経営が目指す方向性
Ⅲ.農業ビジネスの特殊性
1.農業と工業の違い
2.多様性
3.経営資源
Ⅳ.農業経営を成功に導く考え方
1.4Tの重要性
2.失敗事例
3.成功事例
Ⅴ.農業経営支援のポイント





| 農業 | 工業 | |
| 生産 | 原則年1回 | 通年生産 |
| 生産拠点 | 土地は異動できない | 最適な場所が選べる |
| 管理 | お天道様次第 | 人為的な管理可能 |
| 保存 | 鮮度重視 | 保存可能 |
| 労務 | 家族労働 | 雇用 |
| 投資回収サイクル | 5~10年単位 | 1年から3年 |
農業経営体は他産業と比べて多くの面で多様性を有している。例えば、
1)品目の多様性
1経営体が複数の品目を生産しているケースが多い。
例
水田作+畑作+施設園芸
酪農+水田作+畑作
水田作=粳米+もち米+麦+大豆
水田作=慣行栽培+特別栽培+有機栽培
2)業種の多様性
1経営体が複数の業種を兼業していることがある。
例
耕種農業+味噌製造
酪農+発酵食品(チーズ等)製造・販売
水田農家+民宿経営
1次産業×2次産業×3次産業=6次産業化とも呼ばれる
3)販売ルートの多様性
1経営体が複数のチャネルを通じて販売をしている。事業意欲の高い経営体ほどその傾向が強い。また、同一経営体でも栽培品目によってチャネルが異なることも多い。

一般的に経営資源といえば、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」が挙げられます。しかし、農業の場合これだけでは不十分です。そこで、農業ビジネスに必要な経営資源のうち、上記以外で特に重要と思われるものを二つピックアップしておきます。
| 土地 「モノ」の一部として捉えることも可能ですが、一部例外を除いて、土地は農業の存立基盤です。そのため、別項を立てて捉えるべき資源であると考えられます。ただし、その土地は単なる地面ではありません。農業に適した土壌と土質、構造を有している必要があるのは勿論のこと(工場を例にとれば機械・設備にあたります)、それに付随した設備(例 水利)とそれを維持管理してゆくための社会構造を伴っている必要があります(再度、工場を例にとれば、建物や配管、並びに保守点検作業に相当します)。 |
| 地域基盤 自然環境、歴史、風土、地域社会構造などを含めた地域全体が共有している基盤です。この基盤なくしては農業は成り立ちません。また、この基盤を意識した農業経営でなければ、安定した持続的経営は困難です。 |
テーマ
経営体が目指すもの、実現したいこと
ターゲット
テーマを実現する顧客、場所、場面、方法を定める
タイミング
時代の要請、経営体の準備性(レディネス)
体制
組織、各種システム(生産、教育、販売、情報等)、人材等

